ガルガーノ地方の料理
プーリアのガルガーノ半島の話をしていますが、偶然、次回配本の「総合解説」に、この地方の記事がありました。それによると、この地方(=フォッジャ県)は、プーリアで一番多くの観光客が訪れる地方。国立公園でもあります。そしてガルガーノ料理の基本の食材は、パンなんだそうです。そういえば、プーリアには美味しいパンがありましたよねえ。さらに、空豆と柑橘果実。ガルガーノの名物パンの一つ、パポッシャ。 ↓...
View Articleプーリアの地理
プーリアの話です。プーリアの地理をざっとチェック。自然のままの森と断崖絶壁のガルガーノ ↓ このガルガーノ半島の付け根には、南イタリアで最も広い平野、タヴォリエーレが広がってます。ここは別名、イタリアの穀倉地帯。平野の大部分が広大な小麦畑です。プーリアの農業の特徴が、大規模農業であることを思い出します。...
View Articleバーリ県の港町
今日はプーリアの漁師町。まず、バーリ県のモルフェッタMolfetta。モルフェッタ ↓ 名物料理は貝類(ウニ、ムール貝、牡蠣、ホタテ貝など)、生魚、ズッパ・ディ・ペッシェのチャンボッciambotta。チャンボッタは野菜版が有名ですが、プーリアには魚版もあります。次は同じくバーリ県のポリニャーノ・ア・マーレPolignano a...
View Article恒例花火と日の出
皆様、どのような年越しをされたのでしょうか。今年もよろしくお願いいたします。さて、今年も恒例、ナポリの年越し花火の映像から。今年も景気よくやってますねえ。...
View Article空豆とチコーリア
今日は、プーリア料理を代表する一品、空豆とチコーリア。地味な食材からは想像できないくらい、プーリアの野菜とオリーブオイルの美味しさを発見できる料理です。テラコッタの鍋でゆでると、チコーリアも乾燥空豆も、すごく美味しそう。オイルポットも、カッコイイ~。チコーリアの芯は、どこかで見たような・・・。そう、プンタレッレですねえ。調味はオリーブオイル、塩、こしょうのみ。空豆と一緒にじゃがいもをゆでるバージョン...
View Articleパンコット
プーリア料理の話、今回は、もうすぐ発売予定の「総合解説」から、“パンコット”。これは前回紹介したチコーリアと空豆の応用版といも言える料理で、トスカーナの有名なパッパのプーリア版。古くなったパンとじゃがいも入り野菜スープという、典型的な農家の料理です。イタリア各地にあります。ガルガーノ半島のマッティナータのパンコットの食事。サボテンの皮をむく手つきも慣れてますねえ。でも、棘が怖いのか、なせか腰が引けて...
View Articleマグロとカタクチイワシ
年の初めに、築地では、何やらすごい記録が誕生しましたよね。初セリで、クロマグロの市場最高値更新ですか。1億5540万円。同じくクロマグロ漁の伝統があるイタリアへも、当然、このニュースは伝わりました。喜代村の木村社長のこんな言葉とともに。『Un prezzo leggermente caro, ma spero che possa essere un incoraggiamento perché il...
View Articleカンポフィローネのマッケロンチーニ祭
「総合解説」2011年7月号の販売を開始しました。最初の記事は、“マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネ”です。こんなパスタ。 アップで。...
View Articleマッケローニ
マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネは、ロングパスタなのに、なぜ“マカロニ”なのか。マカロニと言えば、アメリカでは国民食的大人気料理、マカロニ&チーズ。3代大統領トマス・ジェファーソンゆかりの料理。詳細はこちらに。...
View Article道具を使うパスタ
今日は、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事、“道具を使うパスタ、その2”に登場するパスタの動画を集めてみました。まずはレッコのレストランのコルゼッティ ↓そして型を使わないコルゼッティ・アッラ・ポルチェヴェラスカはこちら。パスタのアップ。型を使わなくても、こんなに個性的なパスタができる!次はマッケローニ・アル・フェッロ。 ↓マッケローニ・アル・フェッロ・アットルチャーティ(フジッリ)はこちら。...
View Articleなすのベッカフィーコ風
今日は『ガンベロ・ロッソ』の記事の解説。質問です。ベッカフィーコ、パルミジャーナ、カポナータ。これ、なんの料理でしょうか。答えは、なすです。サレルノの市場の風景...
View Articleなすの名前の由来
なすの話ですが、イタリア語でなすは?そう、メランザーネですね。melanzane。なんでも、原産地であるインドのサンスクリットの言葉、vatignanaが語源で、これがアラビア語のbadnjanになり、アラブから地中海世界に伝わって、スペインではalberengenaになり、フランスではaubergineになり、イタリアではmelanzaneになったのでした。イタリアに伝わったのは日本よりずっと後。...
View Article2代目が頑張ってるレストラン
今日は『ア・ターヴォラ』の記事から、2軒のレストランのご紹介。まずはボローニャ県サッソ・マルコーニのリストランテ・マルコーニ。シェフは2代目のアウローラ・マッズッケッリさん。...
View Article愛の村、ヴィーコ・デル・ガルガーノ
今日はバレンタインデーの話。『ヴィエ・デル・グスト』の記事、“ガルガーノ”の解説です。プーリアのガルガーノには、毎年、2月14日になると盛り上がる場所があります。フォッジャ県のヴィーコ・デル・ガルガーノVico del Garganoという所です。実はこの町、イタリアでもっとも美しい集落と言われていて、さらに別名、愛の村paese dell'amoreなんだって。しかも、“キスの小路vicolo...
View Articleガエータ
きょうはオリーブにゆかりの街、ガエータの話。『ラ・クーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。イタリア料理の世界では、ガエータと言えばオリーブですが、実は、ここは漁師町です。しかも、記事によると、ガエータに昔からあるオリーブの樹は1本しかないんだって。ガエータのオリーブのレモンタイムとオレンジ風味紫色で、主に塩水漬けにします。...
View Articleガエータのティエッラとフェルディナンド4世
ガエータのオリーブの話の続きです。『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、1860年の冬、ガエータのオリーブの樹は、ディ・ルッソ家の農場のただ1本を除いて、すべて切り倒されてしまったんだそうです。ところが、こちらのサイトによると、第二次大戦中にドイツ軍に占領された際の冬にも、オリーブの樹が切り倒されたそうです。ということは、80年後に、すでに切り倒したくなるくらい太いオリーブの樹があったということで...
View Articleガエータのティエッラ
ガエータのティエッラの話、続けます。ティエッラはプーリアの料理が有名ですが、“ガエータの”ティエーラとはまったく別。そもそも、これらの料理の名前は、ティエッラtiellaという浅鍋から取ったもの。ガエータのティエッラ ↓プーリアのムール貝とじゃがいものティェッラ...
View Articleピッツェリーア・デル・ポルト
今日は、ガエータのティエッラがおすすめの店として『ラ クチーナ・イタリアーナ』誌が挙げている店のご紹介。店の名はピッツェリーア・デル・ポルト。webページはこちら。...
View Articleフリウリ=ヴェネチア・ジューリアの料理
今日は、フリウリ=ヴェネチア・ジューリアの話。『ヴィエ・デル・グスト』の記事の解説です。フリウリ=ヴェネチア・ジューリアは、その名前からしても想像がつく通り、多様な州です。イタリアの北東の端にあって、山もあれば海もある。隣は、オーストリア、スロヴェニア、ヴェネチア、アドリア海。州の大部分(96%)を占めるのが、ウーディネを中心とするフリウリ地方で、残りのヴェネチア・ジューリアは、端っこにある山菜のゼ...
View Articleケルト人
今回は、豚肉の保存食のお題の予定でしたが、ケルト人のことを調べだしたら面白くってやめられなくなりました。ケルト人は、戦士、ウォリアー、バーバリアン、といった言葉で表されるファンタジー世界の登場人物そのもの。戦闘民族、元祖肉食系、超カッケー。イタリア料理のルーツとしても欠かせないものなので、この機会にケルトの世界にちょっと足を踏み入れてみまた。『The Celts』2 ケルトの戦士『The...
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