フリウリ料理
それでは、今回はフリウリ料理の話。第二次大戦後にイタリアになったトリエストを中心とするヴェネチア・ジューリアと、古代からの長~い歴史があるフリウリ地方を一つにまとめてしまうのはちょっと無理があるので、フリウリという時は、主にカルニア地方の話です。イメージでは、農業のフリウリに、商業のトリエステ。まずは生ハムで有名なサン・ダニエーレの料理を紹介する動画でも。やっぱり一番有名なのはフリーコだと言ってます...
View Articleトリエステのグーラッシュ
今日は、ヴェネチア・ジューリアの話。この地方の中心地はトリエステ。トリエステ料理には、ウイーン、ブタペスト、プラハ料理の影響が見られるんだって。なんだかエキゾチック~。とは言え、外国の影響を受けていないイタリアの町のほうが珍しいかも。トリエステのタイムラプス動画。ドラマチックな街でんなあ。トリエステはカフェも有名でした。他に、ゴリツィアや、世界遺産のチヴィダーレなどの町があります。トリエステ料理で一...
View Articleトリエステ料理のリチェッタ
今日は、トリエステ風グーラッシュのリチェッタをどうぞ。いやーこの料理は、ズボラな人には画期的な一品ですよ。少なくとも、オリジナルのハンガリー風グーラッシュと比べると、すごく簡単そう。レシピは、“ラ・グランデ・クチーナ・レジョナーレ・イタリアーナ”シリーズの『フリウリ=ヴェネチア・ジューリア』から。トリエステ風グーラッシュGulasch triestino材料: 牛肉・・800g 玉ねぎ・・600g...
View Article豚の貯金箱
今日は豚の貯金箱の話。『ヴィエ・デル・グスト』の記事の解説です。豚の貯金箱、昔、持ってたでしょう。子供のころ、誰もが1個は持っていた豚の貯金箱は、イタリアにも、もちろんあります。イタリアでも、子供にとっての初めての貯金箱は、豚なんだって。何で豚なのか。記事には、この疑問の答えが記されています。それは、「すぐ太るから」なーるほど。世間には、なぜ豚の貯金箱なのか、その理由に様々な説が挙げられていますが、...
View Article豚肉の栄養価
今日のお題は、豚の脂身が怖くてイタリア料理が食えるか~!です。イタリアでも、今時の若者は豚の脂身を食べたがらないんだそうですが、確かに、初めてラルドのスライスを食べた時は、怖かったなあ。だって、皮下脂肪ですよー。これを削るためにどんだけ苦労してると思ってるんですか?でも、不思議なもんで、いいかげん歳を取ると、ぜーんぜん怖くなくなる!美味しいなら食べれる。老化現象って、こういう形でも現れるんですね。で...
View Article脂肪酸の話
今日は、豚肉の脂身について。日本食肉協議会の『食肉の知識』という本、eonet.jpの「栄養素辞典」amaniyu.umasou.comの「亜麻仁油を取って健康になろう」grico.co.jpの「栄養成分百科」を大いに参考にしました。まず、脂肪の9割は脂肪酸です。肉を食べると脂肪は酵素によって脂肪酸に分解され、血中を巡り、各組織に取り込まれて酸化され、高いエネルギーを発します結果的には、体の基礎とな...
View Articleサルーミの脂身
脂肪の栄養素って、なんて小難しいんでょうねえ。ともかく今日は、前回の続きで、ちょっと残った多価不飽和脂肪酸。この脂肪酸には、オメガ3系とか、オメガ6系とかがあるらしい。オメガ3系は、中性脂肪を減らし、動脈硬化予防の働きがある。代表的なのは、魚の油のDHA(ドコサヘキサエン酸)、α-リノレン酸などの必須脂肪酸。この栄養素の必要性は、広まってますねえ。オメガ6系は、植物油に多く含まれる必須脂肪酸のリノー...
View Articleイタリア産キャビア
今日はチョウザメの話。『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。イタリアのチョウザメの養殖の話は、以前にも取り上げたことがありますが、着々と進歩しているようですね。もう料理書にも、イタリア産キャビアやチョウザメの料理が登場するようになりましたよー。元々、国内の川にチョウザメが生息していたイタリアには、キャビアだけでなく、チョウザメも美味しくいただく食文化の土台があります。チョウザメとキャビアの...
View Articleヴェネチアの魚市場
今日はヴェネチアの魚市場の話。『ガンベロ・ロッソ』の記事の解説です。ヴェネチアの魚市場は、観光名所の一つ。リアルトの市場の名前で知られていますよねー。リアルトの市場。...
View Articleパドヴァの鶏
今日は鶏の話。『ヴィエ・デル・グスト』の解説です。イタリアのブランド鶏の一つに、ガッリーナ・パドヴァーナがあります。とにかく、その姿が個性的。このもこもこの生き物はなんだ。↓この世界には、もふもふしたくなる鶏もいるんですねー。この鶏の代表的な調理方法の一つが、“イン・カネヴェラ”というもの。パドヴァ県のポルヴェラーラという町の名物料理です。丸鶏に香味野菜や柑橘果実を詰めて籐を差し込み、豚の膀胱に入れ...
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この場を借りて業務連絡です。monza近郊にお住いのS.I様。メールの返事がなくて心配しております。至急連絡ください。by 木村------------------------------------------------------- [creapasso.comへ戻る] =====================================
View Articleムール貝のティエッラ
今日はティエッラの話。『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の解説です。ティッエッラは、オレッキエッテに次ぐぐらい有名なプーリアはバリの名物料理。ムール貝のティエッラ...
View Articleじゃがいものケーキ
今日はじゃがいものケーキ(トルタ・ディ・パターテ)の話。ことお洒落に関しては、完璧なセンスで上品に着飾るイタリアの方々。ところが料理に関しては、上品とか洗練されていることは、なぜかあまり好きじゃないんですよね。都会的とか、人工的、機械的なことは大嫌い。例えば、白いパスタにはわざと茶色い粉を入れ、全部同じ形に切らずに、わざと不揃いにします。日本料理は盛り付けがきれいでしょうと自慢しても、きれいに盛り付...
View Articleイタリア映画と料理
今日は映画の話。『ラ・クチーナ・タリアーナ』の記事、“イタリア映画と料理”の解説です。以前ブログで取り上げたアメリカイタリア合作映画、『トスカーナの休日』は、アメリカ人がイタリアに抱く憧れを理想的に映像化したような映画でした。だから、トスカーナの田舎家でのホームパーティーの場面は、かなり力が入っていました。美味しそうな料理を食べて楽しそうにワインを飲んでいた、という印象はありますが、ゴージャスでおし...
View Article『パンと恋と嫉妬』
映画の話の続きです。『自転車泥棒』のモッツァレッラ・イン・カロッツァの場面は、金持ちの子供がナイフとフォークで食べるのに、貧乏人の子供は、ナイフとフォークがうまく使えず、手で食べる、というシーン。普段、ナイフとフォークで食べ慣れてない私だって、手で食べるのが屈辱!!ということはわかります。ナポリ料理の、モッッァレッラ・イン・カロッツァ。...
View Articleカルロ・クラッコのトマトソースのスパゲッティ
カルロ・クラッコの『クールにしたいならエシャロットを使う』より、今回は、リチェッタの紹介。まず、前回説明したとおり、彼にとって料理は、豊かな背景を持つ食材がたどりつく最終段階。手に取る以前のことを知っていればいるほど、料理に込められるメッセージも強くなる、と信じています。そこで、本に取り上げている料理は、彼のその料理に対する様々な思いを吐露するところから始まります。最初の料理は“トマトソースのスパゲ...
View Articleソニア・ペロナーチのジャッロ・ザッフェラーノ
カリスマシェフの次は家庭料理界のカリスマ、ソニア・ペロナーチさんのの本、『ジャッロ・ザッフェラーノ』の紹介です。ジャッロ・ザッフェラーノは、YouTubeでチャンネル登録者数8万人、総再生回数39万回という、イタリアで一番再生回数の多い大人気料理動画チャンネルです。英語版とスペイン語版もあります。そのwebページ(こちら)は、2012年のイタリアベストサイト賞というのも取っています。カルボナーラ...
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